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2005年 06月 26日
<中曽根元首相>靖国神社に代わる新追悼施設に「反対」
保守系の政治家の皆さん、必ず「靖国神社は国のために死んでくれた人をお祭りして」いるとか、先日の「小泉純一郎首相の靖国神社参拝を支持する勉強会」の皆さんも「『靖国で会おう』と言って、国のために戦って散った250万柱がある。中国や韓国の立場ではなく、日本人の立場に立って靖国神社のことを考えたい」のような事をおっしゃっています。これ自体、私に是非を判断するすべもありませんし、そのようにお考えになる事も、それを表明される事も、ご自身のお考えであれば結構な事だと考えます。 ここで、全く架空の話をします。一つのケーススタディです。 ある宗教団体、仮に「A教」としましょう。この団体が、カリスマ的な教祖の力で次第に信者を増やし、力を持ち始めます。そして、今の日本を憂えて、「現状の破壊により、日本を再生する」などと考え、都心で毒ガスを散布したり、高層ビルに飛行機をぶつけたり、破壊活動を行いました。その結果、一般市民、A教信者共々多大な犠牲を出しながら、破壊活動は不発に終わり、教祖は投獄されます。しかしながら、特に犯罪行為に関わらなかった信者によりA教は存続されます。そして、A教では、「日本国の再生のため」戦った信者を顕彰するモニュメントをつくります。当然ながら地域住民や世論は反発します。 ・・・ 以上、くどいようですが、これは架空の話です。私の創作です。 何故、反発するのでしょうか。 どのような「崇高な目的」があったにせよ、行った「行為」は誤っていたからです。そして、その行為により命を失った方々を「顕彰」するのは、その「崇高な目的」も「行為」も「正当なもの」と考えている事を表明している事になると考えます。「『再生された日本で会おう』と言って、国の再生ために戦って散った信者がある。信者ではない地域住民の立場ではなく、A教信者の立場に立ってモニュメントのことを考えたい」というようなコメントをA教が出したとすると、地域住民の方々は如何に感じられるのでしょうか。 以上が、私なりのケーススタディです。もちろん実在の団体などには何ら関係はありません。 現実的に、先の大戦について、責任ある立場の方が、日本国を代表して「謝罪」や「反省」、そして、「二度と戦争を起こさない」という誓いを表明されている訳ですから、「目的」や「行為」に何らかの誤りがあったと思うのです。その精神に則って対処していただきたい、と考えます。もちろん、一宗教団体としての祭事について、信者ではない私は口を出すつもりはありません。同じ考えを持った方々の中で、大切にお祀りするべきでしょう。
by f16fightingfalcon
| 2005-06-26 22:46
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