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2005年 09月 13日
<東大教授論文>実験データに疑問 発表後に撤回、訂正
最近も論文を撤回した、という話はありましたが、学会から指摘を受けて、大学に調査依頼し、調査の結果が「実験結果を裏付けるデータがなく、結果の信頼性を確認できなかった」ということですから、前代未聞の事態です。しかも、「論文4件のうち2件は英科学誌「ネイチャー」に掲載されたが、その後、撤回や訂正されていた。」そうなので、これは十分「ルール違反」だと思います。故意であるかどうか分かりませんが、大学の研究室ならば、実験ノートの書き方にしろ、記録の取り方、残し方など、「研究者としての基本」を叩き込まれているはずです。私も「研究者」の端くれだと思っていますが、そのような事は大学時代に叩き込まれています。その基本を、大学の先生が自ら怠っている訳ですから、大問題です。 最近の大学の先生、研究するよりも「資金獲得」に力を割かねばならない状況になっています。このテーマにもかなりの「競争的研究資金」と言う名前の税金が使われているようです。その結果として、ネイチャーのようなレベルの高い雑誌にどれだけ掲載されたか、などと言う実績をださねばならないことで、中にはかなり無理をされる方がおられる訳です。ただ、今回の記事を読むと、裏付けのない内容がネイチャーに掲載された訳ですから、考えるほど権威がある雑誌ではないと言う事を露呈しているのではないでしょうか。あくまでも「商業誌」ですから、受けそうな記事は掲載されてしまうのです。『裏付けがない』ような斬新な内容、この分野の第一人者であるという著者のネームバリューでそのまま載ってしまったのですね。「ネイチャー」にいくつ掲載された、と言うような評価基準はそろそろ改めるべきかもしれません。 また、「実験を担当したのは助手」とのことですが、例えそうだとしても最終責任を持つのは研究グループのリーダーですし、実験結果に誤りがあったとしても、それをきちんと見抜く責任があるはずです。ボスの期待に添ったデータを出さねばならない助手もかわいそうです。最近は任期付の職員が多く、実績を出さないと、研究が続けられない状態になってるのではないでしょうか。そういう点で焦っている方がいても不思議はありません。 調査を依頼された研究科長さんも災難だと思います。 「実験に不正があったと結論付けてはいないが、潔白の証明は出来なかった。学会から大学にこのような調査の要請があること自体が極めて異例で、遺憾だ」 全く、その通りだと思います。 研究の現場が、おかしくなっているようですね。
by f16fightingfalcon
| 2005-09-13 23:04
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