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2005年 09月 24日
<青色LED>消費電力9割減に 中村教授ら「新型」開発
私は中村氏同様、企業の技術屋として飯を食っている人間ですが、今回の素晴らしい成果は全くご同慶の至りで、是非とも実用化されるよう希望いたしますし、これまでのように、成果を実用化された会社と訴訟を起こしたりされないよう希望したいと思います。 中村氏は「青色LED」の発明者であるかのように言われていますが、元々は名古屋大学工学部赤崎勇先生の成果であり、あくまでも「実用化」の研究であり、これは企業にいたからこそ出来た研究であり、得られた成果です。研究成果も立派で、これにより企業の事業としてうまく行ったのも確かですが、企業を離れてから数百億ものお金を争ったのは納得できませんし、さらには「和解」して数億円ものお金を得たのも信じられません。そのことに対して、あたかも「日本の研究者のため」などと発言されているのには全く賛同できません。科学や技術の研究、実用化には様々な人が関わり、様々な職能や才能が必要となるはずで、多様な人々が関わる事によって大きな成果が得られたはずです。中村氏の発言は「ごく一部」の研究者のためにはなるでしょうが、日本の科学技術の発展のためには役に立ちません。大きな成果を出し、一定の評価も受けておられるのですからもう少しまともな発言が望まれます。 「自分の身を守るためにも、 会社を頼り、安定を求めてはならない」 「組織の論理は捨てなければならない。組織は独創的な考え方をつぶすだけだからだ」 などと著書の中でおっしゃっていますが、そのようにおっしゃるのなら、UCSBもお辞めになるべきだと思いますし、ましてや日本国の提供する研究資金など受領されない方がよろしいかと思います。 この「中村不均一結晶プロジェクト」の研究の資金を提供しているERATOという制度、「我が国が自らの進路を切り開くためにも、国際社会に対する相応の貢献を行うためにも、自ら創造的な研究、特に基礎的な研究を充実することが不可欠であるという認識」を背景として、「国の戦略目標の達成に向けた基礎研究の担い手」として想像された制度だそうです。「基礎的な研究から今後の科学技術の源流となる新しい思想を生み出すなかで、科学技術の芽を積極的に生み出すこと」を目的としているそうで、これらの事から考えると、米国の大学に在籍する中村氏にこのような資金(日本国民の税金)を投入するのはいかがなものかと思いますし、「基礎研究」と言うよりは「赤崎先生の発明になる青色LEDの高性能化」という改良研究にしか見えません。日本の企業や国に嫌気がさして出て行った人にかなりの額を提供する神経もいかがなものかと思いますし、貰う方もお金さえあれば良い、と言う感覚でしょうか。だいたい「不均一結晶」と言う概念が私には理解できません。 この成果が、ごたごたとお金の問題を起こさず、どこかの企業で実用化される事を祈っております。
by f16fightingfalcon
| 2005-09-24 11:14
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