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2005年 10月 08日
<村上ファンド>村上氏と阪神電鉄社長、11日にトップ会談
通称「村上ファンド」が公共交通機関の経営に責任を持てるとも思えませんし、ファンド自体の目的である「資金運用」の責任を果たしながら公共交通機関の経営が可能であるほど状況は甘くないと思います。従って、村上ファンドの目的は「短期間での資金運用益」であると想像されます。どのような方法をとるのか分かりませんが、「阪神タイガースの上場」というのもその一環ではないかと思います。上場する事により株価は短期的に上がり資金が集まりますので、それを親会社の利益に組み込めば株価が上がり、配当益もある、と言う所でしょうか。また、阪神電鉄はバブル時代に堅実な経営をしていたらしく、大阪駅近くの阪神百貨店や、甲子園球場などの土地や建物の資産がかなり昔の簿価で計上されているようです。従って、かなりの「含み益」を持った株になっており、これらの運用を「短期的な」視点で行えば、1000億円近い投資にかなりの「短期的な」利益を付けて、株を売り抜ける事も可能かもしれません。 このような方がプロ野球のオーナーならともかく、公共交通機関の経営など出来る訳が無く、利益を上げて資金を引き上げたとき、阪神電鉄には何も残っていないのではないかと危惧します。株式会社は「投資家のもの」というのも確かですが、投資家、従業員、顧客それぞれの利益を考えた経営が必要です。それぞれがステークホルダーだと思いますから。
by f16fightingfalcon
| 2005-10-08 13:56
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