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2005年 10月 24日
たしかに。。。
「ダイオキシンの怖さは致死量以上にベトナムで見られたように、催奇形性などにもあるのでは?」とのご意見をいただきました。もちろんその通りです。非常に強い催奇性があります。私も、学生のころ「母は枯葉剤を浴びた」という本を読んでかなりショックを受けました。当時、化学を学ぶ学生だった私は「化学の悪用」とさえ言える行為に無力感さえ感じました。この行為は、本来適切に管理し、「農薬」などとして使用されるべき薬剤がまったく目的が異なる「大量破壊兵器」として使用されているわけです。およそ10年間で7,500万トンもの枯葉剤(エージェント・オレンジ)が散布され、その中に問題の2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシンが約150kg、最も毒性が高い2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシンに換算した量として300kgもの「ダイオキシン」が散布されているわけです。しかも、同時に「爆撃」も行っていますから、元来含んでいた量よりも多くのダイオキシンが狭いエリアに散布されたということになります。従って、多くの奇形などが発生し大変痛ましい事態を引き起こしたわけです。これは「ダイオキシンの催奇性」の問題よりも「ダイオキシンを大量に散布した」ことにより起こった問題だと考えます。催奇性がある化合物はたとえば「サリドマイド」のようなものもあるわけで、これを大量に散布する、というのと同じ行為です。要するに、環境中で被曝するリスクとしては、工場などの事故や戦争行為などかなりの異常事態でなければありえない、と考えてもよいと思います。 また、環境中の微量の化学物質による影響として「内分泌かく乱物質」、いわゆる環境ホルモンとしての問題も挙げられますが、これ自体、1998年に環境省(当時環境庁)が問題になると即座にSpeed98という調査プログラムをスタートし、67の物質が「環境ホルモン」としてリストアップされました。これにはスチレンダイマーやノニルフェノールなど、ごく身近にある物質がリストアップされ大騒ぎになりましたが、結局6年後の2004年、影響が不明確ということで環境省自らがそのリストを廃止しています。 いずれも、「シロ」となったわけではありませんが、過剰な反応は避けたいところです。
by f16fightingfalcon
| 2005-10-24 21:41
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