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2005年 12月 12日
4百億円に損失拡大 みずほ証の株大量発注ミス
<みずほ証券誤発注>日興など3社がジェイコム株65%保有 みずほ証券が莫大な損害を被ってしまうのは「入力ミス」という間違いを犯したからでしかたありませんし、取り消し作業などができなくなっていたシステムの問題や、取り消しができない場合の対応といった危機管理ができていなかった、という問題ですから仕方ないのかもしれません。当事者同士のルールに則った商取引として処理せざるを得ないのだろうと思います。 私自身は、もともと「株」の売買をやる気はありませんし、儲けようと言う気もありません。今回のような話を聞いて、ますますそのように思いました。元来、「株」を買う、という事は、計画された事業に対して出資する、という事で、その事業の収益性や、社会的に受け入れられる事業であるか否か、といった基準があるはずです。今回の問題で、私が気に入らないのはそれらを超越して、「1円で61万株」というあり得ない数値の売り注文に対してどう考えても「間違い」と分かっていてお金に群がった人がたくさんいた、という事です。みずほ証券が400億円の損失という事は同じだけどこかで儲かっているという事でしょう。他人のミス、に乗じて数百億円に及ぶ利益が一瞬のうちに得られた、などと言う事は私は許容したくありません。何らかの基準で「明らかなミス」という事が証明されれば、取引を取り消すぐらいのルールは作れないのかと思います。もちろん、それ以前に、このようなミスが出ないような体制を作る事が重要です。儲けた方も、儲かれば何でも良い、と思っているなら倫理観に欠けた行為だと私は思います。例えば野村證券の倫理規定には、下記のような項目があります。 1.社会的使命 ミスを犯した方が適切なペナルティを負担する事は当然だと思いますが、この数百億円の損得はペナルティとしては大きすぎますし、「適切な資金循環」であるとも、とても思えません。数百億に及ぶあぶく銭が動いて、結果的に平均株価があがってしまうのですから、何か釈然としません。「株」自体、信用がなくなって株価が下がるのではないかと思っていたのですが、見事に外れました。
by f16fightingfalcon
| 2005-12-12 22:53
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