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2005年 12月 31日
<泥湯温泉>病院搬送の4人死亡 硫化水素ガス中毒の見方
冬休みの家族旅行がこのような結果となってしまい、大変残念で痛ましい事故です。ご冥福をお祈りしたいと思います。 硫化水素(H2S)は極めて毒性が強いガスであり、記事にもある通り労働安全衛生法の基準が10ppm、数百ppmで急性中毒、1000ppmでは即死、というような毒ガスです。また、空気より比重が大きいため今回のような雪が溶けて出来た深い窪地などに溜まりやすく、このようなところに落ちてしまうと極めて危険です。周辺で118ppmを検出したとの事ですが、窪地の底ではかなり高濃度の硫化水素が含まれていたのではないかと考えられます。 このような形状の場所、他にもマンホールや溝なども含め、毒性ガスではなくても二酸化炭素なども空気より比重が大きいため溜まりやすく、結果的に空気中の酸素濃度が低くなり、酸欠を引き起こす場合もあります。空気中に通常20%以上含まれている酸素が少なくなってくると16%程度で影響が出始め、6%ぐらいで 致命的な影響が出ます。このような毒ガス、あるいは酸欠の事故は、すぐに原因が分からないため、助けに行ってしまって二次災害を引き起こす場合が多いです。このような窪地で仮に誰か倒れても、安易に助けに行かず、ガスマスク、あるいは空気呼吸器などの装備を用いて救助に行く必要があります。 このご家族のお父さん、生物学者でいらっしゃるので、冷静に考えれば分かったと思いますが、目の前で家族が倒れていたら、やはり助けに行ってしまうでしょう。同年代の子供を持つ親として、より深い悲しみを感じます。
by f16fightingfalcon
| 2005-12-31 00:45
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