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2006年 01月 08日
これと同様な方法を北方領土問題に適用したらどうなるか、というシミュレーションが述べられています。現在、政府の方針は「4島一括返還」が基本的な主張となっています日本、ロシアがそれぞれ4島を領有するという主張、歯舞・色丹の2島を返還するという主張にはある程度の根拠があるようですが、関係する国々の安全保障上の問題や漁業などの経済的な問題で膠着状態に陥っています。これに対し、ある意味での妥協である「面積でおよそ半々」という中国・ロシアの解決策を適用する場合、歯舞・色丹・国後の3島が日本、択捉がロシア、という選択肢が浮上してきます。実際、実態として日本人が多く居住していたのは北海道本土に近い歯舞、色丹、国後の3島であり、現在ロシア人が多く居住しているのは択捉島となっているため、現実的に可能な選択肢であるように考えられます。お互いの「国益」の問題もあり、そう単純に行かないとは思いますが、実際にこれらの島々に居住していた人々が極度に高齢化し、すでに2世の時代になっていることを考えると、出来るだけ早く解決することが望まれます。ただし、実際に主張しうる領土の一部を譲る、という行為になりますから、他の面でどのようにWinを主張するのか、国境近辺の住民の皆さんが求めていることと一致するのか、といった問題があります。 北方領土問題についてはかなり単純に「日本の領土」と考えていましたが、この本を読んで、交渉を進めるためにはその主張だけでは難しいことが、良くわかりました。この問題に限らず、今の外交は一方的な主張を繰り返し、「国益を守っている」ことを主張しているようにしか見えませんが、如何なものでしょうか。
by f16fightingfalcon
| 2006-01-08 11:29
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