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2006年 01月 22日
<米国産牛肉>安倍官房長官、米国務副長官に「抗議」へ
<米国産牛肉>検査比率の引き上げ検討 4府省緊急連絡会議 牛肉から脊柱を取り除く事が、いま想定されているリスクに対してどれだけ効果があるのか、と言う点を除けば、輸入再開の条件として課されていたことが守られなかったのですから、文句を言うのは政府としてしかるべき対応です。米国としては、米国民が受け入れている基準をなぜ日本人は受け入れられないのか、おそらく理解に苦しんでいるでしょうが、ルールとして決めてしまった以上、仕方ありません。「日本側の考えや抗議の気持ちをしっかりと伝えたい」との事ですから、しっかり伝えてほしいものです。 これと直接関係する訳ではありませんが、先日中西準子先生の「環境リスク論 ー技術論から見た政策提言ー」を読みました。10年以上前に書かれた本で、水俣病の原因となった水銀や、大気中のベンゼンの発がん性の問題など、その対策の費用(コスト)と得られる利益(ベネフィット)から対策の妥当性を判断しよう、という試みです。米国や欧州ではこのような考え方が受け入れられるのですが、日本では「100%」の安全性、という事が求められてしまうため、「病気になる(死ぬ)人を一人減らすためにかかるコスト」という考え方が受け入れられないようです。従って、この問題でも100%の対策を求めた結果、「危険部位」である脊柱などを完全に除去する事を求め、全数検査を要求することになる訳です。結果的に、「危険」と明らかになった事は完全な対策を求める一方、今のところ危険性が判明していないものに関しては寛容になってしまいます。リスクを一定レベル、例えば年間で10万人に1人の死者、というようなところまで低減するために必要で十分な対策を行った上で、他のリスクについても考えた方がよほど有効だと思います。どれだけ手間ひまをかけ、お金をかけて対策したとしても、「完全」はあり得ないと思います。どのレベルまで下がったか、それにどれだけお金がかかったか、という議論が、普通に出来るようにならないと、本質的な議論が、なかなか前に進まないのではないでしょうか。 米国でそのような議論を経て決定された事と異なった条件を設定したのですから、徹底は難しいと思うべきでしょう。米国人が平気で食べられる牛肉、なぜ日本で拒否するのか理解できない、というところでしょうか。
by f16fightingfalcon
| 2006-01-22 23:16
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