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2006年 02月 19日
<トリノ五輪>苦戦続く日本勢 メダルゼロに国内でも波紋
日本勢、トリノでは予想通りの苦戦です。代表選手の選考過程からおかしいと思っていましたから当然といえば当然でしょう。スピードスケートの加藤選手や女子フィギュアぐらいだろうと想像していましたが、想像を絶する結果です。もともと、ノルディックのジャンプ以外にはさして興味がないので、ジャンプが期待出来ない以上テレビもぜんぜん見ていません。 ここまでの日本勢の戦いぶりについて、スポーツライターの玉木正之さんは「実力相応でしょう。JOCの目標は期待を込めたものなのに、メディアがそのままあおった」と話す。そのうえで「世界のトップに勝つためには選手一人一人を支える組織が必要だと思うが、日本は一部のエリートの強化だけで、選手個人の力に頼りすぎている」と、強化方法の問題点も指摘している。今の日本にとって、あれだけの選手団を出す必要があるのか、全く疑問です。商業化したオリンピックであるため、選手であることに意味はあるのかもしれませんが、純粋に競技で世界レベルで戦える冬季種目の選手はほとんどいないということでしょう。強化、以前に全体レベルの底上げが必要です。そのためには今のような多数の種目に出すのではなく、期待できる競技に集中して強化策を講じる必要があると思います。日本の人口は1億2千万人、中途半端な規模で、中途半端な競技人口の中から強化選手を作り上げているわけですから、よほど才能がある選手が出てこない限り、世界レベルにはならないわけです。しかも、少子高齢化が続きスポーツ選手の中核をなす年齢層が減少し、ジャンプで金銀銅を独占した札幌オリンピックはおそらく『団塊の世代』が選手の中心となり、それから26年後、ジャンプや複合で好成績を挙げた長野では『団塊ジュニア』が選手の中心であったのだろうと思われます。「数が多かったから優秀な選手が出てきた」というのが真相でしょう。今後、選手の中核となる年齢層の人数は札幌オリンピック時代の半分ぐらいになっているのではないでしょうか。全体的なレベルが下がるはずです。幻想は捨てて身の丈にあった取り組みを地道に進めていくべき時が来たのだろうと考えます。 同様なことが、捏造問題や学生・教員の不祥事で世間を騒がしている大学にも言えるでしょう。もともと、大学は厳しい競争を経て同世代の10%程度が進学していた、いわば「エリート」の教育機関であったはずで、それに見合った人物が育成されていたのです。それが、同世代の人数が減り、大学、大学院、果てはポスドクまで競争率が下がり、「希望者全入時代」を迎えようとしています。にもかかわらず、大学の学生定員も、教員の定員も以前と同じか増える傾向にあれば当然ながら『本来ふさわしくない人』が大学生になったり、大学教員になる理屈です。昔はきちんと選ばれた教員が選ばれた学生に「エリート教育」をやっていたからこそレベルの高い教育が実現できたはずです。これも対象が減っているにも関わらず、本質的な問題として検討されないまま、「大学院重点化」という名前の「大学院定員増」が行われ、果ては「ポスドク1万人」など、数は力、と拡大の一途を辿ったつけです。その結果、本来「そのレベルにない」人が教員/研究者になり、結果的に捏造問題などを起こしているわけです。競争が激しいバイオ系のテーマであるためか問題となって報道されていますが、これだけ論文が粗製濫造されていると、表ざたにならない「捏造」など、探せばでてくる可能性があると思っています。こちらも、幻想を捨て、身の丈にあった日本の「科学技術」の将来像を描くべきです。 要するに、オリンピック選手の数が多すぎる、ということです。同様に大学も多すぎます。
by f16fightingfalcon
| 2006-02-19 00:20
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