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2006年 05月 01日
神戸大教授がデータ捏造 鉄切削工具の特許で
このようなことで「捏造」と言われるのであれば、一応企業人である私もいくつもの特許を捏造したと言われても仕方ありません。未実施の内容を特許出願する事を奨励するつもりはないですが、アイデア段階で特許を書く事は企業では普通に行われています。 神戸大工学部の大前伸夫教授(59)が、ダイヤモンドを使い鉄を高精度で切削できる工具の発明で2004年に特許を出願した際、捏造(ねつぞう)した実験データを記載した書類を特許庁に提出していたことが27日、分かった。この大前先生「電子ビームをダイヤモンドに照射して表面の性質を変える」という基礎的な技術を開発され、これが「切削工具」に適用できるというアイデアが閃いて、それを「特許」に書かれたのだと思われます。この時点で具体的な「切削工具」としての実験がなされていなくても、基礎的な知見に立脚した推定(格好よく言えば「思考実験」とか「シミュレーション」)により特許を書くのは普通の行為だと思います。これを「捏造」などと言ってしまえば、いま特許庁に出願されている特許のほとんどが「捏造」または「捏造」された部分を含むこととなるでしょうし、仮に「完璧な実験事実に基づく出願以外認められない」ということになれば、世の中の特許係争など、なくなってしまい、弁理士さんが失業します。また、ここで「捏造」と言われているような内容を含む特許を出願する事は特許法に違反する訳でもなく、度が過ぎた内容が書かれていれば審査の段階で「無効」とされるだけです。あくまでも「特許」は発明者の生み出した知的財産の権利を守るために作成する文書であり、契約書です。一定の限度がありますが、学術的に「完全に正しい」という事が求められている訳でもありません。 ここの大学当局、特許に関する理解がなく、学術論文と同一視しているようです。このような内容で「捏造と言われても仕方ない」などと記者会見を開くのもいかがかと思いますし、何よりも当事者に対する個人攻撃に見えて仕方ありません。それが本当の目的であれば、十分に目的を達成したと言えるでしょう。
by f16fightingfalcon
| 2006-05-01 23:48
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