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2006年 05月 06日
<ペットボトル>275度の水で再生産 原材料まで分解
PETを分解し原料に戻すリサイクルのより実用的なプロセスが開発されつつあるようです。PETはもともと原料のテレフタル酸とエチレングリコールの脱水縮合したものですから、単純に水を加えて分解、加水分解すれば元に戻る理屈です。これまでのメタノール法は、メタノールを加えて分解するため、エチレングリコールとテレフタル酸ジメチルに分解され、さらにテレフタル酸ジメチルをテレフタル酸に戻すプロセスが必要となるためコストがかかるという事だったと思いますから、一段階減るのは画期的な事です。今のところ、まだ「100%分解できる事が分かった」という段階ですから、コストが安くなる、というのも「れば、たら」の話が多く、まだまだ様々な問題がある事だと思いますが、実用化出来れば素晴らしい事です。 ペットボトルなどを高温の水を使って原材料まで効率よく分解することに、独立行政法人・産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が成功した。原材料まで戻す完全リサイクルで、繰り返しペットボトルを再生産できる。さらにごみ処理場排熱で加熱できるため資源の有効利用につながる。従来、分解には毒性の強いメタノールを用いていたが、水を使えば有害な廃液も出ず、環境にもやさしい。同研究所は2〜3年後の実用化を目指す。19日に東京都内で開かれる石油学会で発表する。こういうニュースが出ると、必ず「水=無害」であり「メタノール(など石油系化合物)=有害」という記事の書き方が多いのが気になります。確かに単純に水とメタノールを比べると水は無害です。ただし、このプロセスにおいて水をどれほど使うのか分かりませんが、テレフタル酸やエチレングリコールなど化学物質が溶解した「排水」を処理するのは大変で、かなりコストがかかります。そういう意味では「水」だからといって単純に「環境にやさしい」と思わない方が良いと思います。また、水を使うプラントは当然ながら錆対策が必要になるので、設備はメタノールを使ったプロセスほど単純にならない様な気がします。本当にコストが下がれば、それはエネルギー消費が少なくなったという事に繋がりますから、まさに「環境にやさしい」成果となるはずです。 こういった研究、大学の先生方はあまり興味をお示しになりませんから、「独立行政法人」となった旧国立研究所が活躍する分野です。本当に世の中に必要とされる技術を開発して行ってほしいと思います。
by f16fightingfalcon
| 2006-05-06 00:59
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