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2006年 05月 12日
アメリカのアニメ・漫画コンベンションの盛況ぶりは
以前に読んだ「クール・ジャパン」でも取り上げられていた日本が世界に誇る文化であり技術であるアニメですが、このコンベンションの盛況ぶりを見れば、確かにその通りだと思います。 日本はアニメやマンガといったコンテンツを創造する力がある、というように言われることが多く、この「クール・ジャパン」でもそのようなことが述べられていました。私はこれについて、最近本当の強みは何なのか、と考えていますが、一つ考えられるのが、日本人の「パッケージング」の能力、ではないか、と思うようになりました。纏める力、というような意味の能力が他国より優れているのではないか、ということです。 昔から、「日本人は真似がうまい」であるとか「基礎的な技術は生み出せないが、すでにある技術を使って製品を作るのがうまい」というようなことが言われていました。これらもすべて「パッケージング」能力、ということではないかと思うようになって来ました。アニメについては、昔の古いアニメはほとんどべた塗りの平面のセル画が動く程度のものでしたが、その技術を使って、いかにふさわしいコンテンツが出来るか、と腐心した結果だと思います。それが極限まで行ったのが「宮崎アニメ」の世界だろうと思います。マンガについてもあの紙質で単色刷り、毎週掲載、という条件で読み続けさせるコンテンツが生み出せたわけです。いずれも、与えられた条件を最大に生かした最適なパッケージングにより生み出されたコンテンツであり、すでに開発された技術を使った製品開発と同じなのだろうと思います。米国がこのコンテンツに対抗するためにとった手段は、ピクサーのアニメのようにCGを駆使して可能な限り本物に近づける、ということでしたから、表現したいコンテンツにあわせた技術を開発する、という方向に行ったということです。与えられた条件で最適なパッケージを生み出す、という能力が日本より劣る、ということに見えます。 今、アニメなどのコンテンツのほかに日本が強い製品は自動車で、これも、それぞれの価格帯ごとにさまざまな最適パッケージが提供されているため、国際的な競争力があるのだろうと思います。どのような価格帯の自動車を買っても、価格に見合った満足感を顧客に与えることが出来るパッケージを生み出す能力があるということだと思いますし、これが不足していたGMが適切なパッケージの自動車が開発できなかったため苦境に陥っているのだろうと考えます。 携帯電話や、パソコンなどは本来、日本が強みを発揮しても良さそうな分野ですが、ある時点から機能に走り始めたため、現状の機能をいかにうまくパッケージするか、という路線で進めているノキアやエリクソン、サムソンなどに追い越されてしまったのではないかと思います。 私の見立てはこんなことですが、本当の強みは何か理解し、育てていかないと、いつの間にか強みを失ってしまうかもしれません。
by f16fightingfalcon
| 2006-05-12 22:36
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