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2006年 05月 21日
60%が努力に報酬求める 内閣府の社会意識調査
努力を正しく評価して報酬に結びつけるのは結構なことです。「正しく」評価できるかどうかが問題です。「正しく」評価されていないからいろいろな問題が起こっているように思います。 内閣府が20日付で発表した「社会意識に関する世論調査」によると、高い地位と多くの報酬を得るのが望ましい人について質問したところ、「努力した人」と答えた人が60・0%と前回調査(昨年2月)より6・8ポイント増え、02年以来4回目となる質問への回答で最高の水準となった。アンケートの設問が悪い、と言えばそれまでですが、「実績を挙げた人」と「努力した人」を選択するのはあまりにも無理があります。明確に「個人の実績」が評価されるような職業は少数ですから、「努力した人」というのは組織全体の実績に相応の寄与があって努力した人、と言う意味でしょうか。いまの「成果主義」による人事評価では組織全体の実績の「パイの奪い合い」のようなことが起こっていますから、その不信感の表れが「実績を挙げた人」を評価しない方向に動いているのではないかと思います。 多くの報酬、に関しては「努力」でも「実績」でも良いのですが、「高い地位」は全く別の能力が必要になります。それだけで高い地位につかれても困ります。高い地位につくにはやはり「人徳」が必要でしょう。 子の曰わく、政を為すに徳を以てすれば、譬えば北辰の其の所に居て、衆星のこれに共ずるがごとし。(論語 為政第二)北極星のような方、なかなかいらっしゃいませんね。
by f16fightingfalcon
| 2006-05-21 18:21
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