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2006年 06月 12日
シ社製エレベーター総点検 国交省、全都道府県に指示
シンドラー社のエレベーター、おそらく何か問題があったのは事実でしょう。もっと大きな問題は、その問題が保守で発見されなかったことではないかと思います。新聞の報道では、保守を担当する会社が1年単位で入札し、交代していたとのことです。 もともと、エレベーターのような製品は据え付けたメーカーが保守も担当し、寿命になるまで保守契約を結んでいました。エレベーターに限らず、このような製品の事故や故障の発生件数は「バスタブ曲線」を描いており、初期の段階は「初期不良」と呼ばれる故障が多く、それが次第に落ち着いてきてほとんど故障しなくなって安定して動きます。それから寿命が近づくと再び故障件数が増え、最終的に寿命となるため、故障件数が風呂桶のようなカーブをえがくのでこのように呼ばれます。結果的に、保守契約では初期と寿命寸前は故障が多くてコストがかかりますが、安定して動作している期間は故障の発生が少なくコストがかかりません。これを平均して、全体で利益が出るような価格設定で保守契約を行っていたはずです。 これを、安定動作し始めた頃に、「低コストで保守する」と言うような触れ込みで保守だけを担当する業者が増えてきて、もともとメーカーが利益を出すはずのところを持っていかれるケースが増えてきたようです。このエレベーターも、そのような業者による保守契約の取りあいが起こって、保守業者が交代し、その間に起こった故障対応が引き継がれずに、最悪の事態になってしまったのではないかと思います。また、メーカーも製造した責任は当然ながらありますが、もともとは保守を第三者が行うことは想定されていなかったと思いますので、ちゃんとした保守が行われていたかどうかが気になります。 保守業者が変わったことが直接の原因とは思えませんが、保守という安全に関わる必要なコストを削減する対象にしてしまったことが原因の一つではないかと思います。
by f16fightingfalcon
| 2006-06-12 01:15
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