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2006年 06月 19日
日銀総裁も資産公開必要 与野党幹部が指摘
資産公開の制度があれば今回の問題が回避できたかというと、そんなことないと思います。この問題が取り上げられてから、日銀の総裁として問題がある行為をした、という認識がない以上、公開されようがされまいが、このような問題の抑止力にはなりえません。何らかの問題が発生したときに適当に説明できればよい、との考え方だと思われます。ファンドへの投資は適当ではないので、解約した、と言うことで決着しようと言うのですから資産公開など何も影響しないでしょう。 「説明責任」と言う言葉がありますが、英語で言えばaccountability、つまり、「説明しうる状態にしておく」と言うことであって、それを「説明責任」と訳してしまったために、単に何か問題があったときに「説明する責任がある」という意味に捉えられているように思えます。つまり、資産公開制度を提案した政治家の皆さんも含め、資産公開その他で問題となった点は自分で説明する責任がある、程度にしか思っていないのでしょう。公開されるされないに関わらず、常にaccountable、説明しうる状態にしておくことが求められていると言うことには気づいておられないのでしょうか。発言の一つ一つが株価や、為替相場にも影響を与えうる立場であると言う認識があれば、株の所有やファンドへの投資など、容認されるわけはありませんし、解約したから良い、と言うものでもありません。 福井総裁はじめ、政治家の皆さんには「ノブレス オブリージュ Noblesse Oblige」 と言う言葉をお贈りしたいと思います。 日銀の福井俊彦総裁が村上ファンドに投資していた問題に関連し、与野党幹部から18日、日銀の服務規定を見直し、総裁の資産公開を義務付けるべきだとの声が相次いだ。しかも、このような方でも、FRB議長により「福井総裁失えば日本にとって残念なことに」などと言われるぐらい、国際的評価が高く、おやめになると日本の損失らしいですから、日本にはよほど人材がいないのかもしれません。このような発言をいいことに「村上ファンドへの投資、その他の処理の仕方について問題なしとしない、と言う人がいるのは良く分かる。これを政争の具にするのは、日本のために極めて愚かなこと」などと言う援護が行われるのですから、どうしようもありません。現段階で、すでに問題は解消されたと言う認識なのでしょう。
by f16fightingfalcon
| 2006-06-19 21:49
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