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2006年 10月 01日
<科研費>9大学で不適切経理10億円超 会計検査院が指摘
この手の話は昔からあるようですが、私が学生時代は一応「校費」と呼ばれる経費があって、特に科研費のような競争的研究資金を獲得しなくてもそれなりに研究が進んだ分野もあったようです。大型の装置の購入や、大がかりな実験が必要な分野は別として、丼勘定で何らかの研究が進められていたように思います。また、検査する側もかなりおおらかで、例えば建物を建てる予算を流用して実験装置を購入し、建物の床にボルトで固定して「この装置は建物の一部である」と言い張れば通ったらしいです。しかも、本当にボルトで固定するとレイアウト変更など大変になるので、「床にボルトで固定しているように見せかける飾り」を両面テープで貼り付けていたりしていました。 それから20年以上経過し、時代は変わって大学や国立研究所は独立行政法人となり、事務職員の減少や、各省庁の部局扱いだった当時からの経理や会計ルールの変更などがあったため、今回指摘されたような問題が起こっているようにも見えますが、根本的な原因は、大学の先生方があまりにも「経理」や「会計」のルールを知らない、と言うことではないでしょうか。普通に企業に就職すると、研究職であっても例えば管理職になる段階などで経理や財務、会計のルールなど、研修を受ける機会がありますが、大学の先生にはどう考えてもそのような機会はありません。さらに、今の先生方は私同様におおらかな時代に大学の学生として過ごしている方が多いと思われますので、「研究成果が出たら、ルール違反も問題ない」、などと考えて、おそらくルールを勉強せず、ついて行けてないことが原因ではないかと思います。また、国立大学は特に事務部門が旧来の文部科学省のローテーターで構成されていることが多いため、所属する大学の先生にサービスすることよりも中央にサービスすることを考えている方が多いことも問題の一つではないかと思います。事務部門から見放され、さらに誰も教えてくれない状況の中で、うろ覚えの昔ながらのスタイルで物事を処理していくと、会計検査院に指摘されてしまった、と言うことでしょう。 今回問題となった大学の先生に問題がない、とは思えませんが、予算が使いにくいことも確かです。ルールを守って使っても「使いにくい」などと言う文句が出ないよう、文部科学省や大学の事務部門は、使い勝手が良くなるような工夫をして大学の先生にサービスするべきですし、大学の先生は経理や会計のルールをよく勉強して、ルールを守って研究資金を使うように努力するべきです。「私的流用」がなければ良し、では困ります。ただ、現状でも、ルールをきちんと理解していれば、さほど「使いにくい」ものではないと思います。 文部科学省が交付する科学研究費補助金(科研費)を巡り、東京大など九つの国立大学で、研究用に購入した物品の納品書の日付が、業者側に残った日付と大幅に異なる不適切な経理を行っていたことが、会計検査院の調べで分かった。日付が1カ月以上異なっていた納品書の総額は10億円を超え、文科省は、1年以上ずれていた6大学の計約2000万円分について、補助金適正化法に基づき返還させた。また、私立大学も含めた全大学に対し、納品検査の徹底を通知した。
by f16fightingfalcon
| 2006-10-01 22:04
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