profileage:44 sex:MALE residence:ibaraki occupation:engineer favorite: *Machintosh *Photographs *Watching Birds *Classic Music *Movies *Reading Books *Making Models *Swimming *Zen linkAmazon Japan フォロー中のブログ
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2006年 11月 08日
「家で子育てしろは残念」 高市担当相が不快感
「(母親は)家で子育てしろ」と言う部分に不快感を表明されたのでしょうが、「保育園に入れるより、母親が家庭で1歳ぐらいまで子育てできる社会システムへの方向転換が必要だ」といった考え方の方が筋が通っています。いま、いろいろとニュースを賑わせているいじめの問題なども、高市氏が仰る「母性が大事な時期」に十分な母性を享受できなかった子供達の問題のように思えます。もちろん、それは母親だけの問題ではありませんし、女性の活躍を否定するつもりもありません。それこそ「いろいろな人生、暮らし方がある」のですから、それぞれの家庭の事情に合わせた子供育てがあるのだと思います。また、一方では「再チャレンジ」などと言っているわけですから、キャリアのどこかの段階で必要な時期子育てに専念する、という尊い経験をされた方こそ、再チャレンジの対象にふさわしいと思います。 数学者・岡潔さんの書かれた「春宵十話」、40年以上前の本ですが、最近光文社文庫から復刊されました。40年前に書かれたとは思えないほど教育問題に関する洞察は鋭く、現在にもそのまま通用するないようになっていると思います。人間は動物ではないので、世話をする、と言うことではなく「育てる」と言うことが必要です。動物と人間の違いは何か、というと「人の気持ちが分かること」であり、これは幼い頃に教えていかないといけないことであり、自分の感情や人の感情が分かるようになって初めて思いやりの心、慈悲の心が身に付くと説いています。動物であれば本能に任せて育っていき、早い段階で、成熟しますが、人間もこのような感情に関する教育がなされないと動物的に早く成熟してしまい、人の気持ちが分からない大人になってしまうことを危惧されています。 子供のそれぞれの成長の段階に応じて、必要な教育が出来るような社会システムを作ろう、と言う提言であれば、下村官房副長官のご発言は理解できます。この本の解説、元東大学長であり、文部大臣である有馬朗人先生がお書きになっていて、岡先生の考え方に深く同感しておられるようです。文部大臣をつとめられた有馬先生がこのような考え方に賛意を示されているにもかかわらず、義務教育や文部行政が今のような状態になっているのは嘆かわしいことです。伊吹文部科学大臣もお読みになっていないようでしたら、一読をおすすめします。 高市早苗少子化担当相は7日午前の記者会見で、ゼロ歳児保育見直しに言及した下村博文官房副長官の発言について「生活やキャリア確立のために歯を食いしばって働く女性がいる。一律に仕事をやめて家で子育てしろと言い切られるのは残念だ」と述べ、強い不快感を示した。
by f16fightingfalcon
| 2006-11-08 23:19
| News
|
ファン申請 |
||