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2007年 05月 05日
4月の末、ロストロポーヴィチがお亡くなりになりました。1927年の生まれですから、ちょうど80歳でした。残念ながら私は実演を聴いたことがないので、もう80歳にもなっていたのかと思う反面、まだ80歳だったのか、と言う印象もあります。ロストロポーヴィチとのつきあいは、録音だけですが、今から30年ほど前から、と言うことになります。私がクラシックを聴き始めた頃から聴き続けています。レコードを集め始めたごく初期の段階でドヴォルザークのチェロ協奏曲(グラモフォンMG-2118, 1968年録音)を買いました。この頃は買ったレコードに買った日付を入れていたので明らかですが、私が中学2年生、1976年8月16日に購入しています。買ったときはロストロポーヴィチという名前も知らず、ただ何となくチェロとオーケストラの曲が聴いてみたくて買った覚えがあります。また、ドヴォルザークは「新世界」や「スラヴ舞曲」で知っていたことや、何よりもカラヤン指揮のベルリンフィルだったので、安心していたのでしょう。そして、その中学2年の夏休み、暑い中、繰り返し繰り返し聴いていたのを思い出します。朗々としたチェロの響きが何とも言えず、すばらしい曲だと思いました。力強さとしっとりとした美しさを兼ね備えたチェロの響きが気に入ってしまいました。初めて聴いたときから懐かしさを感じさせるようなメロディー、たたみ込むようなリズムなど、ロストロポーヴィチのチェロにぴったりで、本当にすり切れるぐらい聴きました(実際、かなりすり切れている)。ドヴォルザークのチェロ協奏曲、今の私のiPodの中にはロストロポーヴィチ/カラヤンの他、デュ・プレ/チェリビダッケ、マイスキー/バーンスタイン、ヨーヨーマ/マズア、フルニエ/セルの5種類が入っています。それぞれに良い演奏だと思いますが、聴き比べれば聴き比べるほどにロストロポーヴィチの素晴らしさが再確認できます。今振り返ると、初めて聴く曲が気に入るかどうか、というのは初めて聴いた演奏の善し悪しにかなり左右されているようなので、ロストロポーヴィチ版を初めて聴いたのは幸せだったと思っています。
その後、何故か聴いてみたいチェロの曲がなかったためか、ロストロポーヴィチのレコード・CDはありません。唯一、1982年にゼルキンと入れたブラームスのチェロソナタがあります(グラモフォン 28MG 0609)。今となってはいかなる意味があるのかわからない「デジタル録音LP」の末期の頃です。私は大学生だったと思いますが、何故かブラームスの室内楽にこり始めた頃で、ロストロポーヴィチで聴きたいと思ったのでしょう。これも、良い演奏です。 ロストロポーヴィチは、「音楽には美しいも醜いもない、美しいものも醜いものも、伝えたいメッセージを的確に表現することが必要」という持論をお持ちだという記事を読んだことがあります。そう言えるのは、美しい音が出せて、美しい部分が表現できるからだろうと思います。そういう意味で、弦楽器は美しい音が鳴るかどうか、と言ったことが一番大切で、私にとっては最も美しく感じる音が出せるのがロストロポーヴィチだったようです。一度、実演を聴いてみたかったです。
by f16fightingfalcon
| 2007-05-05 09:51
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