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2007年 08月 31日
「会社は頭から腐る」というなかなか的を射たタイトルの本が平積みされていたので早速読みました。最近いろいろと考えていることがズバリと書かれていたような気がします。高度成長期以降、まともな経営者や管理職が育たなくなったことが最近の企業の不祥事などの原因だと言う話です。高度成長期は様々な意味での規模の拡大が進んでいて年功序列が定着し、企業の管理職や経営幹部のポストに対する人事が、本来そのポストで必要としている資質や能力以外の要素で決められて行くシステムになってしまってから過去の遺産を食いつぶし徐々に企業の価値が劣化して行っているという分析です。本来、企業統治とは、そのような能力や資質に問題がある経営者がそのポストに就いたとき、能力があるものに交代させることを言うのであって、個別の経営策などに口を出すものではないということだそうです。その企業統治のシステムが機能しなくなったところから企業の経営全体がおかしくなって行くようです。
著者は産業再生機構のCOOとして企業の再生に関わっていましたので、劣化した企業の問題点とそれぞれに応じた再生策の立案やその実践を通じ、様々な姿を見てこられてこのような分析をなさっているので、読んでいて説得力がありました。このような現象はあちこちで起こっていて、名門と言われる組織がいつ再生機構(もうありませんが)のお世話になっても不思議はない、と考えられているようです。これについても、最近の選挙の後の記者会見など見ていると国家規模でこのようなことが起こっているような気がして、妙に納得しました。
by f16fightingfalcon
| 2007-08-31 22:47
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